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「統計と確率の基礎 第3版」 学術図書出版 2014年10月刊行 服部哲弥

大学の「確率・統計」「数理統計学」などの講義で学ぶ内容について, 類書に無い新鮮な具体例を加えて読み物としておもしろくした 初等的・入門的教科書.

本書中盤の9,10,11章を中心に, 大幅に改訂・拡充して第3版としました. 本体価格は据え置きとなるぎりぎりのページ数に抑えました.

本体価格2000円で含むことのできる最大限の内容です.

「統計と確率の基礎 第3版」 服部哲弥 著,学術図書,2000円+税,
A5, 229頁, ISBN978-4-7806-0414-6,日本語

第1版(学内限定版)2006.4
第2版第1刷2006.11 A5, 224頁, ISBN978-4-87361-842-5
第2刷2008.3
第3刷2012.3
第3版第1刷2014.9 A5, 229頁, ISBN978-4-7806-0414-6
第3版第2刷2017.3
 
 
「統計と確率の基礎」 第3版 服部哲弥著 「統計と確率の基礎」服部哲弥著
   第3版     第2版

ネット注文用リンク: 学術図書出版社は販路を大学学期始めの教科書販売に特化しているため, 書店で見かけることがほとんどありません. 店頭注文かweb等でご購入いただくことになります. 旧版の注文ページを残すweb書店もありますので, 第3版ご確認の上ご注文いただければさいわいです. よろしくごひいきのほどお願いします.
HonyaClub(日販)    e-hon(トーハン)    honto(大日本印刷)    Amazon
丸善&ジュンク堂    紀伊國屋書店    楽天ブックス    7net


ご購入いただきありがとうございます. 本体に併せて以下のリンクをご利用いただければさいわいです.

「統計と確率の基礎 第3版」各章の要約  (update 2014/09/20)

(上記リンクは,各章の主要項目を (必ずしも本体本文の配列ではなく,ある程度論理的順序に)並べた一覧です. 講義の予習・復習や講義計画の参考になればさいわいです.)

「統計と確率の基礎」補足と訂正  (update 2022/08/29)

(上記リンクは, アフタケアのかなめ,補足と訂正です. 念のため内容をお読みいただく直前に補足・訂正の追加の有無をご確認 いただければさいわいです.)

第2版から第3版への(訂正以外の)主な変更




徒然なるままに


第3版の売れ行き(2014-2018年度)

第3版初年度半年の売上を200と書きましたが,1年で300お買い上げ頂いた様子です. (学術図書出版は大学での教科書販売に特化しているため, ネット注文等の売上は「引き算」でしかわかりません. このため年間300という数字を得ると何かの間違いかと心配になるほどです.) ご購入の上で第2版と比べて下さった皆様,どうもありがとうございました!!

第3版はしばらくいじるつもりもなく,このwebも更新していませんでしたが, 第3版2014年度から2018年度の1年の(教科書指定外の)売上はおおよそ 300,100,50,20,100でした.

オンライン大規模データとプログラミングによる母数逐次更新の時代になって 分野が注目されすぎて,初等基礎教科書には逆風の時代に, 途切れないご支援,深く御礼申し上げます. 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます.


1年間の売れ行き(2014年度)

学術図書出版は大学での教科書販売に特化していますが, 「統計と確率の基礎」は,それ以外にも, 主にネット等で直接注文いただいた分が大きいのが特徴です. その分に限定した売上部数概数のご報告.

第2版は,2006年度から2013年度まで約200,200,200,200,100,100,200,0. (十の位四捨五入.誤差が大きいですがご容赦)

第3版2014年度は刊行後半年で約200でした.

途切れないご支援,深く御礼申し上げます. 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます.


2014年10月第3版!

『大学の「確率・統計」「数理統計学」などで学ぶ基礎的な内容について, 実際の場面や進んだ知識など 基礎講義の先にあるものとの結びつきに注意を払いつつ, 著者自身の問題意識や体験から選んだ類書に無い オリジナルなエピソードや材料をふんだんに取り入れて, 読み物としてもおもしろくした入門的教科書です.』

初版以来のこの理念を堅持しつつ, 本書中盤の章を中心に,大幅に改訂・拡充して第3版としました. 表紙を杜の都仙台の若葉色から,港の見える街横浜のブルーに変えるいっぽう, 本体価格は据え置きとなるぎりぎりのページ数に抑えました. 本体価格2000円で含むことのできる最大限の内容です.

表紙の色は,青色LEDとは関係ありません(汗).著者の次の心情を表すものです:

これは第2版ではない.第3版だ.

2014/11/05 アマゾン書店さんの【統計と確率の基礎第3版】のページに長らく写真がありませんでしたが,自分で撮影して提供した結果,アマゾン書店さんに貼っていただけました.これでアマゾン書店のページは完成です.

2014/10/31 問い合わせへのアマゾン書店さんからの返事が遅れていましたが,ついに【統計と確率の基礎第3版】をamazon.co.jpでも注文できるようにしていただきました!

2014/10/22 【統計と確率の基礎第3版】アマゾンで現在注文できませんが,無いと言われると気になる,という方はこのページの上のほうにあるネット注文用リンクのどの書店も送料無料表示があります(e-honは利用案内のQ&A,その他は当該ページの上部どこか.1500円以上無料のところも多いですが,本書は当てはまります).

2014/10/21 Amazonの事故扱いは出版社に第3版について確認中のまま週末(休日)を 迎えたため,の模様(泣)

2014/10/18 あちゃあ,Amazonの第3版が売り切れ扱いになってしまった… (お急ぎの方,たいへん申し訳ありません.Amazon以外から お買い求め下さい.)

2014/10/17に 学術図書出版社webに登場!

2014/10/11にAmazonが「取り扱いできない」から「在庫切れ」に昇格しました が,本の写真がなく, 出版元の学術図書出版では今も2版しか見つからず (出版社の都合でウェブ対応が後回しらしい)

2014/10/10現在,ネット書店のカタログに現れました. (学術図書さんは実体本屋さんへの販売ルートがないので, ネット書店に現れた時が売り始めです.) しかし出版元の学術図書出版で2版しか見つからず, 日販から直接ルートがあるはずのAmazonは 「取り扱いできない」となってる

2014/10/03現在,9月末を含む週末ですが,視界に現れないので焦ってます. もの(「統計と確率の基礎 第3版」の印刷装丁済み実物多数)は実在するので, お待ち下さい.

2014/09/20現在,まだ第3版注文可能なサイトはないようですが, 遅くとも9月末には現れ始めるはずです.ご期待下さい!


2013年8月「Amazonランキングの謎を解く」のご縁で

拙著「Amazonランキングの謎を解く」の 主要な結論をデータ解析とシミュレーションで検証されたかたが,統計の入門書 を書いておられるので, (Amazonランキングのページよりはこちらのページのほうが関心あるかたの 目に触れる可能性がやや高いと思いますので)ここで紹介します. 紹介のついでに,某日某時のAmazonランキングを比べると

中西達夫 「悩めるみんなの統計学入門」技術評論社,2010   95,891位
服部哲弥 「統計と確率の基礎」学術図書,2006  273,385位


拙著,出遅れている…. みなさま比較検討の上,両方お買い求めいただければなおさいわいです!?


1年間の売れ行き(2012年度)

7年目の教科書以外(大学生協等の一括注文販売分以外)は約150でした. この数字も,教科書を買い損ねてネット等で注文して下さった分などを 考えると講義次第の変動を含みますが,この1年も引き続きしぶとく 応援いただいたことは間違いありません.

教科書に採用してくださった他の先生がた, ならびに,個別に関心をもってご購入下さったみなさま, どうもありがとうございます!

今後ともご支援,どうぞよろしくお願い申し上げます.


1年間の売れ行き(2011年度)

2013.06内容変更: 年によって講義があったり無かったりするようになった現在, 自分の講義分を入れると極端な変動が避けられないので, 総売れ行きの数字を書く意義がなくなってきました. 教科書分以外の,主にネット等で直接注文して下さったと推測される分の数字に 切り替えます.おおよその数字ですみませんが,過去6年間は, 200強,100強,200弱,約150,100強,100強でした. 地味ながら途切れないご支援,どうもありがとうございます!

今後ともご支援,どうぞよろしくお願い申し上げます.


増刷!(第2版第3刷)

新年度をむかえるのを機に,学術図書出版社が増刷してくださいました. 皆様のご支援のおかげです.どうもありがとうございました!

第2刷にあった間違いのうち第3刷の訂正に間に合ったものの 訂正一覧はこちらです(8pages pdf file). このウェブページ冒頭に貼ってある「訂正」へのリンクの中に貼ってあるpdfと 同じものです.また,「訂正」のページを日頃ご覧下さっているならば, 基本的に全部ご覧になったことのある内容です.いずれも新たに第3刷を ご購入くださったかたには関係ありません

第3刷印刷後に見つかった(これからも見つかるであろう)訂正は, 補足と訂正のページをご参照いただければさいわいです. (このウェブページ冒頭に貼ってある「訂正」へのリンクと同じです.) 間違いがなかなか消えなくてたいへん申し訳ありません. ご不便をおかけします.


1年間の売れ行き(2010年度)

5年目は約250冊売れたそうです. 100冊単位で6, 3.5, 3, 2, 2.5 と,去年まで続いていた ゆるやかな下降が止まり,上昇に転じました. もっとも,これは教科書に採用してくださった先生のおかげです. (どうもありがとうございます!)

普通の書店での売れ行きは (といっても,学術図書は教科書販売に特化しているので, ジュンク堂あたりを除くと町なかで見かけることはなく, ネット書店か店頭注文のことですが,) ゆるやかな下降を続けている模様ですが, 去年と同様に,かつ,販路の狭さを考慮すると,驚異的にしぶとく, 売れ続けています!

引き続き,皆様の変わらぬご支持,厚く御礼申し上げますと同時に, 今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます.


2011年7月 学術図書出版社

学術図書出版本社 本郷(東京都文京区)と言えば学術図書出版社.

「統計と確率の基礎」を担当してくださった高橋秀治さんにお会いしました. 本を出していただいてから5年もたって,初めて出版社を確認しました.

皆様の応援をいただいて,「統計と確率の基礎」が地味に売れ続けています. ありがたいことです.

ちなみに,同じ東京都文京区でも茗荷谷と言えば 共立出版株式会社

ずっと西に行って,京都と言えば 株式会社化学同人. (2011年7月下旬)



2011年3月11日を受けて

子ページに本書 §4.1の追記を残します. 本書第4章は,2011年3月11日以前にものがどのように見えていたかの 記録として将来もこのまま残すつもりです. (2011年3月中旬)


2010年12月 MARUZEN&ジュンク堂梅田店

2011年1月 MARUZEN&ジュンク堂渋谷店

MARUZEN&ジュンク堂は, 大日本印刷の傘下に入った丸善とジュンク堂のコラボ書店らしい. 一軒の書店では手が出ない超巨大な実体書店を展開しつつあります. その最大のものが大阪梅田に開店しました. 10AM-10PM,大阪市北区茶屋町7-20 チャスカ茶屋町 B1F-7F. 阪急梅田駅近く,梅田駅から見てJR大阪駅と真反対の 北東方向徒歩5分以内.新御堂筋の手前です.

右の写真は,大阪梅田店の 電車の中吊り広告.左の写真は,阪急梅田駅にあった宣伝です.

MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店梅田駅ビル広告 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店中吊り広告

200万冊という巨大な品揃えは,人気商品が何冊分も入っている延べ冊数でしょう. しかし,たとえば10冊置いてあるタイトルが1万件を超えるとは思えません. そのように概算すると,100万タイトルの規模を誇ると思います. いっぽう,ネットの低コストな「バーチャル」展示で可能になったとされる 巨大ネット書店のアマゾンは公称はともかく,実働では和書で100万タイトルに 満たないことが,ある研究の 副産物としてわかっています. つまり,(この点が注目されていない気がするけれども,) MARUZEN&ジュンク堂梅田店は, 実体の棚でバーチャルに肩を並べる品揃えとを実現した驚異の書店です. 中吊り広告の本音は,その辺りにあるだろうと思います.

「統計と確率の基礎」は 「ランダムウォークとくりこみ群」 とともに,6階の数学のブロックの「確率論・統計学」の棚にあります. 「統計と確率の基礎」は「確率統計」のパーティション, 「ランダムウォークとくりこみ群」は「確率解析」.

確率論の歴史関係では,≪実現しなかった過去や未来の大きさをはかる数学としての 確率論≫の始まりとされるパスカルとフェルマーの「世界を変えた手紙」(原啓介さん 翻訳),ラプラスの「確率論」(伊藤清他訳),確率論が解析学の中に位置づけ られることになったコルモゴロフの「確率論の基礎概念」, その上に立って純粋数学としての確率論を展開した伊藤清によるエッセイ 「確率論と私」,全て揃っています(一部は「数学一般」の棚).

MARUZEN&ジュンク堂梅田店が, 実体本屋の新しい存在意義と商売上の活路を見出すことを心から祈っています.

追記.MARUZEN&ジュンク堂の老舗は東京の渋谷店です. 梅田店が阪急梅田駅から北東に徒歩5分ほど離れているのと同様に, 渋谷店も渋谷駅(各種鉄道)から北西(ハチ公口方面)に 徒歩5分程度離れています.駅から1分,109の分岐を右にそれて, 東急(デパート)本店7階.ワンフロアで,奥行き感がみごとです.

残念ながら,洋書は開店時の梅田店に比べることはできません. (書棚10くらいをひと単位にして,全分野合わせて2単位くらい. 梅田店には遠く及びません.)和書は,専門書もしっかり置いてあります.

もちろん, 「統計と確率の基礎」と「ランダムウォークとくりこみ群」は渋谷店にも 置いてありました.理工学の並びの確率論・統計学の棚に並んでいます. さすが,丸善&ジュンク堂.


2010年12月 ジュンク堂京都BAL店

学術出版が大学の学期初めの教科書販売に特化しているため, 「統計と数理の基礎」は大学生協を含めて実物を本屋さんで見かけることは ほとんどありません.このページも, インターネット上の話が多くなっています. 貴重な例外の大きな部分をジュンク堂が占めます. さすがに京都大学生協書籍部といえども「統計と確率の基礎」は無く, 京都で「統計と確率の基礎」の実物が売られていないのではないか, と長く悲観していました.

しかし,ついにジュンク堂京都BAL店に「統計と確率の基礎」を発見! 7階の数学の区画の「確率論」の棚にあります. ジュンク堂京都BAL店の場所などは 「ランダムウォークとくりこみ群」のページ の当該記事 をご覧下さい. さすがジュンク堂.


Twitterで読者の方々を知りました

私が書く本はロングテールの片隅(平たく言えばベストセラーと無縁の世界)に いるので,読者一人一人が貴重ですが,めったなことでは出会わないので, どこでどういう動機で読んでいただいているか想像もつかないし,調べる手だても 限られています.学術図書出版は教科書販売に特化しているので,教科書として 採用された場合は,はっきりしたことがわかりますが,「統計と確率の基礎」は 教科書以外の普通の一冊単位のご購入(ただし,店頭にはないので店頭注文か ネット購入)が大きな割合を占めていて,そこは出版社がノウハウを持っていない 領域のようです.

そういう次第でウェブの書評やブログの感想をたよりにしていましたが, とうとうかやっとか,2010年秋にツィッターで連絡をいただきました. 最初にmetaphusikaさんから, そして,それをご覧になったからと思いますが,すぐに, tamonchannelさんから, あてに リプライとメンションをいただきました. 私が予想もしていなかった方々のところに届いていることを知って 驚きもし,参考にもなりました.

(2010/11追記.) yumemusouさん からはDMで連絡をいただきました.出版社としては教科書としてのまとめ買いで 利益を上げないといけないのでしょうが,著者個人としては,このように, お一人お一人の声が届くたびに素朴な意味で嬉しくなります.

(2012/03追記.) 2011年もtwitterで連絡をいただきました. AnzennaHeyaさん, dorathekid999さん, hiroyukimote_47さん, h_nakagawaさん, profjpyitowさん, 皆様どうもありがとうございました!


1年間の売れ行き(2009年度)

書き忘れていましたが, 4年目は200冊売れたそうです.100冊単位で6,3.5,3,2と,さすがにゆるやかに 下降していますが,指数減衰ではなく反比例なので,しぶとく生き続けそうです. 皆様の変わらぬご支持,厚く御礼申し上げます.

今後ともどうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます.


井出冬章さん (2010年秋)

2010年年始に書いた次の項目「Webで紹介してくださる方々」の中の 河合塾KALS医学部学士編入対策マガジンの紹介記事の著者のかたから 丁寧なご連絡をいただきました.2008年に書いた 「書評(後日談),あるいは,webを見つけてくださるかた(その2)」の項目 で連絡をいただいたかたでもあり, もとをただすと,2007年末に書いた「書評」の項目の「その2」にある書評を 書いてくださったかたで,井出冬章さんとおっしゃいます. インタビュー記事とお写真を見つけました.(リンク切れしたらすみません.)

河合塾のテキスト『文系のためのミニマム数学』2010,の原稿をいただきました. この教材は,高校の数学を抽象的に感じて嫌になって文系になった, という「非自発性文系」とでもいうか,そういう層を念頭に置いて, 「とにかくここだけを納得して,あとは練習しなさい」という徹底を極め, 非自発性文系の最後の一人まで救う(仏教の大悲願のような)執筆意図を感じました. 縁があって習うことになった諸君にはぜひこの教材を開いて勉強してほしい, と心から願います. 現役のお医者様ながら, 優秀な人材を医療界に集める使命感から予備校講師をしておられるようです. 文系の学生でも医学適性のある人材を発掘しようと, 取り組まれたのが上記のテキストとお見受けします. 塾のテキストだけではなく, 医師国家試験や医学部編入試験に関連した参考書を著しておられるので, きっと助けられた読者は広くいるものと思います.

2年間お名前を存じ上げていたことになりますが, 不覚にもこれまでお名前を明示するお許しをいただくのを忘れていました. 今回,やはりお名前を挙げるほうが自然だと思い立った次第です.

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Webで紹介してくださる方々(2009年年末−2010年年始)

年が明けてしまいましたが,刊行3年強, 今もいろいろな形でwebで紹介してくださる方々がいます.

  1. 東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻の 花輪公雄先生にかつて,
    「スチューデントのt分布で有名なStudentがGossetの筆名であることは有名だが, 分布名 t のほうはどういう経緯で t という名前になったのでしょう?」
    という宿題をいただきました.t分布は正規母集団の推定に登場する分布で, 「統計と確率の基礎」第7章§3で紹介しています. 対になってよく用いられるF分布(「統計と確率の基礎」第8章§1)のFは, 20世紀初頭に数学に基礎づけられた現代の統計学を確立したイギリスの研究者 R.A.Fisherの頭文字Fに由来することは知られています. これに対して, tのほうは,その由来がどこにも書かれていません. t分布は,Studentが1908年に正規母集団に関連する分布として導き, のちにその論文をStudentからもらったFisherがそれを元にした論文を1925年に書いて 世に知られるようになった分布です.

    宿題を出されてから1年近く経って, 他のわけもあって,検索しているうちに,t分布の創始となった StudentとFisherの論文を貼ってあるサイトに行き当たりました: 花輪先生の宿題を思い出して,この2件の論文を熟読した結果, t分布という名前の由来を次のように推測しました:
    事実
    Studentはtという変数を上記論文で使わなかった.
    事実
    Fisherは上記の論文でt分布に従う確率変数をtとおいた (したがって,これがt分布に従う変数を初めて「t」とおいた論文).
    印象
    Fisherはtと置くにあたって, 何かの頭文字といった特別な意味を持たせた気配は無い. むしろ,通常,標準偏差に用いる s という変数の次のアルファベットといった, 暫定的な文字として t を採用した様子だ.
    推測
    Fisher自身は,特別な意味の無い変数としてtと置いたつもり だったが,特別な意味がなかったおかげでそのまま残ってしまった.
    上記結論に至った詳細は,花輪先生が ご自身のウェブに置いておられる随筆の中の一つ「54 Studentのt分布」 (見つからない場合の 直接リンク)で, 私が花輪先生に書いた報告のメールに花輪先生がわかりやすい説明を付けて くださったので,それをごらんください.

  2. 河合塾KALS医学部学士編入対策マガジン 2009/12/31号に紹介していただきました:
    現在入手が容易な統計学の本としては、服部哲弥先生の『統計と確率の基礎』 (学術図書)、小寺平治先生の『ゼロから学ぶ統計解析』(講談社)、小島寛之 先生の『完全独習統計学入門』(ダイヤモンド社)が良いと思う。前の方ほど 理科系向きである。だから、数学が苦にならない理科系の受講生には服部先生 の本を、まったくの文科系の受講生には小島先生の本を、中間の受講生(理科 系だが数学は見るのもイヤ、とか、文科系だが数式に抵抗はない、とか)には 小寺先生の本を、それぞれお勧めして、「じゃー各自頑張ってください」といえば 済みそうなものであるが、予備校である以上はそうもいかない。
    この本の書評の一つ(このページの冒頭,および,このページの下のほう, 「書評(後日談),あるいは,webを見つけてくださるかた(その2)」の項) を書いてくださったかた,と想像しています.直接存じ上げないのですが, 広く勉強しておられる教育のプロのかたに紹介していただけることは たいへん光栄なことです.

    2010/09追記.)ご本人から連絡をいただきました. すぐ上の「井出冬章さん (2010年秋)」の項目を参照下さい.

  3. 鹿児島国際大学の中嶋眞澄先生が生涯学習の講義のテキストに 「統計と確率の基礎」を指定してくださったようです. 中嶋先生とは,学生時代に数学の学生自主ゼミでご一緒したときがありました.

  4. triad souさんが 「統計と確率の基礎」をご購入下さったようです.
    2ch で服部先生のルベーグ積分の問題と回答集がいいって 紹介されていたので、「統計と確率の基礎」も分かりやすいかなと思って 買ってみました。
    お買い上げどうもありがとうございます! ルベーグ積分の問題と解答集はこちらです. (ブラウザの戻るボタンでこちらに戻ってきてください.)
みなさま,どうもありがとうございました. 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます.


2009年12月 ジュンク堂松山店

ジュンク堂松山店は四国の西北,愛媛県松山市の路面電車(伊予鉄)のターミナル駅 である松山市駅の東端の通りを北上して最初の四叉路を右折すると見えます.

5階のうち4階に「統計と確率の基礎」がありました. しかも,最新刷(と言っても,2008年3月発行の第2版第2刷ですが). 教科書販売に特化した出版社の営業担当さんには教科書採用されなくなった 本書にはたいへん冷たいご様子の中,店頭に置いてくださっていること, たいへんありがたいことです.

松山はいい町だ.


リストマニア

Amazon.co.jp の読書リストで,数学の大学院をめざして勉強するための 教科書一覧に加えてくださっているのを発見.

初等的な統計はこれで充分だろうか。長年の講義用ノートをまとめたこともあってか、
個人的には東大出版のあれよりもこっちのほうがしっくりくる。"
東大出版の「あれ」と比べていただきました!ありがとうございます! (リストの表題は 研究者へ向けて(1) です.「変動が激しい」となっているので,推薦から消えたらごめんなさい.)

出版社の担当さんは教科書に採用されなくなった本は見向きもしない(怒)ですが, 教科書以外の販路がほとんどネット注文だけ,という厳しい条件にもかかわらず, 評判をいただき続けているようです.本当にありがたいことです.


さすがジュンク堂,置いてありました 2009年版

このページの少し下に2008年5月頃の記事で, 販路を大学の教科書採用に特化している学術図書なのに, ジュンク堂書店は「統計と確率の基礎」を置いてくださっているのを発見, という趣旨のことを書きました.

2008年5月時点でジュンク堂東京本店と新宿店の他にジュンク堂大阪本店で 確認しましたが, 今回は日本数学会で大阪に出張したのを機会に再度確認.

ジュンク堂大阪本店 (JR大阪駅からは,地上ならば四つ橋筋,地下ならば阪神百貨店と第一生命ビルの間の 地下街を南に徒歩約15分,堂島アバンザ) は今も「統計と確率の基礎」を置いてくれています.3階の棚番号42が数学.

今回は,大阪駅(梅田駅)により近い,ジュンク堂ヒルトンプラザ店でも 「統計と確率の基礎」を発見.大阪本店に比べると小さいのに 置いてくださっているとは感激.(もちろん,小さいと言ってもジュンク堂なので 大きい.) ヒルトンプラザ店は,JR大阪駅の南側阪神百貨店の西隣の第一生命ビルのすぐ 西隣のHilton Plazaにあります.数学は6階棚番号13. 吹き抜けに面したエスカレーターで夜に上がると,1階のオープンスペースの ピアノの演奏を聴きながらジュンク堂に向かうことができます. どちらかというと閑散とした雰囲気の中,つかの間,幻想的な気分に浸れます.


1年間の売れ行き(2007,2008年度)

最初の1年600冊ほど売れたと書いてから,ご報告が遅れていましたが, 2年目は350冊ほど,3年目は300冊弱,のようです. 驚くべきは,教科書以外の販売で,3年間の推移が2→2→3(単位100冊)と, 増加していること! 徐々に評判が広がってきた気配ですが,普通では考えられないことです.

教科書販売に特化した出版社で,本屋さん店頭販売が ほとんどなく販路がネットなどの注文に限られる中, 皆様のご支持の上昇は本当にありがたく,厚く御礼申し上げます.

この春はついに教科書採用ゼロに落ち込んで, ここしばらくの売り上げは全て普通品としての店頭またはネット注文です. 教科書として売れてないのに在庫がはけているのは, 売り込んでいる先で売れず,売り込み放棄している販路で売れているわけで, 学術図書さんがいちばん驚いているだろう,と心密かに想像.

今後ともどうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます.


引用してくださるかた (2009年初夏)

適合度の検定 についての詳しい議論の中で参考書として引用してくださいました. 引用してくださっているかたの議論の通り, 「統計と確率の基礎」では,適合度の尤度比検定で標本数が大きい場合は カイ2乗による検定で近似できる,という立場で導入しています(第10章). 上記URLでも書いていますが,現代の数理統計学ではごく普通の議論で, 特段目立つ内容ではないつもりでしたが,調べて引用していただいたようで, たいへんありがたいことです.『ビデオポーカーとその戦略、周辺企業動向などを 取り扱』うブログとのことです.


2009年1月 ジュンク堂札幌店

「ランダムウォークとくりこみ群」のページと 「マルチレス」で恐縮ですが, 話題の著「国際法からはじめよう …… もう1つの法律学への序曲」の著者佐々木将人さんからの情報です.

ジュンク堂札幌店が大通地区に2008年12月末に開店したそうです. めでたいことです. 「統計と確率の基礎」も置いてくださっているとの情報も いただきました.ありがたいことです. 札幌の皆様,どうか引き続きごひいきによろしくお願い申し上げます.

なお, 『話題の著「国際法からはじめよう」』,という文にぴんとこなかったかた, 特に,北海道にお住まいのかたがた, ぜひ「国際法からはじめよう」もごひいきにお願いします. 「国際法からはじめよう」もジュンク堂札幌店にあるとのことです. (私も買いました.しつこいようですが,『ジュンク堂札幌店』情報以外には 佐々木さんからの利益誘導はありません.興味深いと思うから宣伝しております.)


引用してくださるかた,推薦してくださるかた (2008年末−2009年初)

講義の参考文献にあげてくださる方々もいます. (講義概要のリンクは年度が替わると切れるかもしれません.あしからず.) 福岡教育大学 中田寿夫先生,  京都大学 吉田伸生先生,  神戸薬科大学 内田吉昭先生. 

みなさま,どうもありがとうございます!

卒業研究 のまとめでしょうか,参考文献に「統計と確率の基礎」を引用してくださって います.

おすすめの本に挙げてくださったかたもいます.

どちらも(たぶん)直接存じ上げないかたと思います. どうもありがとうございます!

「統計と確率の基礎」を紹介してくださっているのではありませんが, 「嗚呼、アクチュアリー」 (確率・統計の勉強サイト)には

自作のテキストを配布されており、確率論・統計学・測度論・ルベーグ積分論など多岐に渡り、大変ためになる。

と,書いてくださっています.どうもありがとうございます!


第2刷 (2008年秋)

第2刷への移行準備が整ってきたようです.第1刷が若干残っていたそうですが, 思い切って廃棄処分にしていただきました.まだ流通に残っているかもしれませんが, ネット注文など,遠からず第2刷に完全移行してくれると期待しています.

ネットなどの中古品は第1刷と思います.送料など加えると新品とさほど変わらない ので,ぜひ新品をご注文下さい!


書評(後日談),あるいは,webを見つけてくださるかた(その2)

Webで見つけた書評のさわりの部分をこのページ冒頭に, 詳しいことをこの項の少し下の「書評」のところに書きました. そのうちのお一人から,このページを見つけてくださった旨連絡をいただきました. (ペンネームのほうを紹介すべきか本名が良いか, それともどちらも言わずに内容紹介に徹するか, 先々の可能性も考えると難しいところ.とりあえず最後の道を試みます.)

存じ上げない方でしたが,いただいたメールとwebで(無断)検索させて いただいた情報を合わせると,大きな使命感を持ってお医者さんになられ, さらに医学界の中での「キャリア」をあえて捨てて,人材がより不足している 医療・医学の現場・分野を見つけるたびにそこに飛び込む人生を送られている ようです.その過程の一断面で,医学向けの統計の教育に際して 私の本を見つけてくださった,ように見受けました.

大変な勉強家であることは書評だけで容易に分かっていましたが, 現代というあまりに忙しい世の中のどこにそのような人がいるのか,ずっと 不思議に思っていたところ,私の想像の遠く及ばない生き方のあることを知って, 大いに勉強させられました. どのようにして文化が支えられるのか,という問題を考える 重大な刺激になっています.

と,書いたところで急に話題が小さくなります. 第3者が書いたものだから信憑性は分かりませんが, 医者になることを反対されたとの紹介文を発見. 全く逆に, 我が身を医者の器ではないと判断して周囲の不満に目をつぶって そういう道を除外した私には,医者になることを反対される, という場面が想像つきませんでした. まして反対を押し切ってお医者さんになるというのは, とてつもない体験があるのかなと.

2010/09追記.)上記の連絡をいただいた件, 2010年09月に再び連絡をいただき, その機会に,遅ればせながらお名前を掲載するお願いをしました. 上のほうの「井出冬章さん (2010年秋)」の項目を参照下さい.


Webを見つけてくださるかたもいるようです

教えて!gooで確率・統計の基礎教科書を探しているかたがいました:

今のところネットで見つけたのは、以下の二つですが、これらの本の評価も分かったら教えてください。
「統計と確率の基礎」 服部哲弥/著 (学術図書出版社)
「確率と統計 (現代基礎数学)」 藤澤 洋徳 (著) (朝倉書店)
Webをていねいに探されたな印象です. (見つけてくださってどうもありがとうございます!)

当然ここ(このwebページ)もごらんになった上で 著者以外の評価が必要なのだろうと思って黙っていましたが, なかなか答えが見つからないようで, gooだけでなくいろんなところに同じ質問をされていました.

残念ながら質問者のがんばりとは裏腹に,いくつかのサイトに残っている, とある回答の書き出し:

硬そうなの(後者)と柔らかそうなの(前者)を選びましたね。
手に取ることもなく回答されている!ごらんになっていれば, 単なる回答の書き出しの言葉にしても,この切り口は選ばなかったことでしょう.


さすがジュンク堂,置いてありました

長く『学術図書は販路を大学の教科書採用に特化しているため, 書店で見かけることが全くありません』と書いていました. 概ね正しいですが,ジュンク堂のwebによると池袋本店さんは ほとんど常に1冊おいて下さっています(現地未確認ですが). しかもweb情報によると数日0冊だった期間があったので, 店頭で買ってくださったかたがおいでの様子. どうもありがとうございます! しかも,それだけでなく新宿店にも「統計と確率の基礎」を置いてくださっている ことを確認しました. そこで『全く』を『ほとんど』に変えることにしました.

ジュンク堂新宿店は新宿駅東口(JRを挟んで京王や小田急と反対側), 紀伊国屋の南向かい,三越ALCOTTの6階から8階まで. 「統計と確率の基礎」は6階理工書の数学の中の確率論の棚の下のほう 確率・統計の見出しのところにあります.確率論の棚には 「統計と確率の基礎」だけでなく, 「ランダムウォークとくりこみ群」 が2冊も置いてありました. さすがジュンク堂.

「統計と確率の基礎」も一時期2冊置いて下さっていたようですが, 1ヶ月くらいの間にどなたかが購入してくださったようです. どうもありがとうございます!

ジュンク堂新宿店の書棚にある服部哲弥著の「統計と確率の基礎」と「ランダムウォークとくりこみ群」 ジュンク堂新宿店 サイズ調整用

「ランダムウォークとくりこみ群」に戻る.

(2008/05追記.) ジュンク堂大阪本店にも「統計と確率の基礎」がありました. ジュンク堂大阪本店は大阪駅西端(四つ橋筋)を南に徒歩約15分のところにある 堂島アバンザの1階の一部と2階と3階です. 大阪本店というだけあって大きいです.場所がよいのかサラリーマン風の人を中心に けっこう人が入っています. さすがジュンク堂.

(2008/05追記.) ジュンク堂福岡店にも「統計と確率の基礎」がありました. ジュンク堂福岡店は福岡市天神交差点から南東,天神コアと市役所の間のビルの 1階から4階を占めています. 町の中心で通りにはスターバックスとタリーズが向かい合っていて, 夕方には若い人たちがテラス席に大勢,という立地で, 大型書店のひしめく中,にぎわっています.

(念のため,仙台のジュンク堂もたしかめてみました. こちらは「ランダムウォークとくりこみ群」は1冊置いてくださっていましたが, 「統計と確率の基礎」は残念ながらありませんでした.)

(2008/03追記.) 大型書店,いまは川崎が熱いようです. 2006年秋に,京急川崎駅前のダイス4Fのあおい書店と JRの駅を挟んで反対側(西口)のLAZONA(ラゾーナ)1階に丸善がオープン. どちらもまだ新しいこともあってか,大型書店としてがんばっています. 驚いたことにどちらにも「統計と確率の基礎」と 「ランダムウォークとくりこみ群」 が1冊ずつありました!開店してまだ新しいからだけかもしれませんが…. 詳しくは 「ランダムウォークとくりこみ群」 のページで.


第2刷 (2008年春)

おかげさまで第2刷発行が決まりました(2008年3月20日発行). 学術図書さんの販路が(ネット注文や書店での注文を除いて) 市中に出回らない大学教科書主体なので, 増刷してなんぼの世界ですが, 増刷までこぎつけたのはめでたい限りです. 今後ともよろしくお願いします. 増刷ですので内容は基本的に変更しませんが, 細かい訂正はさせていただきます. 最新でない刷や発行後の訂正は 補足と訂正のページ をご利用いただければさいわいです. (このwebページの上部にあるのと同じページへのリンクです.)


書評

Webで書評を見つけました

  • その1: 『 「統計と確率の基礎」(服部 哲弥)を読んでみた。 前からずっと読んでよんでみようと思って読むことができないでいた 「統計と確率の基礎」ようやく読んでみたわけだが、 読了後の最初の感想は 「素晴らしい!!」 の一言に尽きる。 やはり服部 哲弥の描くものは一味違う何かを持っている。 これは非常に説明が難しいのだが、この本を読んだ方なら理解できると思う。 是非手にとって頂きたい一冊である。 』

    『違う何か』だが『説明が難しい』というのはとってもよく読んでくださっている と思います.私の知っている人でしょうか….

  • その2: 『新たな名著 2007/8/23 By isayamabushiko
    服部先生は以前から完成度の高い講義ノートをHPで公開しておられます。この本は低学年向けの統計学の講義ノートを教科書化したもので、ネットに多くいると思われる「隠れ服部ファン」には待望の教科書です(「ベクトル解析」、「複素関数」の続刊を期待します)。この本で何と言っても特筆すべきなのは、統計学全体の考え方が、これ以上ないほど透明に示されていることでしょう。数学的証明は補遺に回してありますが(だから数学的にも手抜きはしていない)、前半だけでも本文を通読すれば初等統計学の全体構造がわかってしまいます。久々に凄い本を読んだという感想です。統計学にお困りの方すべてにお勧めしたいと思います。損はしないはずです。 』

    私のwebを詳しくご覧下さっているのがとてもよく分かる一文です. どうもありがとうございます! たいへんな読書家のようで,Amazonにたくさん書評を書き込んでいらっしゃる ようです.

    (2010/09追記.) 残念ですが,isayamabushiko さんから, 上記の書評を含めてお書きになったたくさんの書評を削除して, アマゾンの書評から撤退するとの連絡をいただきました. Amazon.co.jp が,明らかな荒らし目的の嘘(たとえば,発売当日に読み切れるはず がないのに極めて否定的な書評)を指摘しても放置する一方で, いくつかの普通の書評を無断で削除する姿勢に疑問を感じられたようです. 理由もなく書評が消えるという現象は私も気づいていましたので, 氏の疑問はよくわかりますが,一方で,膨大な書評はそれ自体が文化的蓄積なので, 何らかの形で残されることを期待しています.

  • その3: 『読みやすいが、奥も深い。 2007/9/23 By おにっち
    『身近な具体例に即し、読み物風に書かれているのが最大の特徴。この本が、まず「何に応用したいのか?」を説明してくれるのは大変うれしい。その一方、証明もきちんと書いてあるので安心して読める(数理統計に出てくる証明のいくつかは、確率論をよく知っている人が見ても、そんなに易しくない。全ての教科書がきちんとした証明を載せているとは限らない)。
    また、「尤度」と言った少し数学的に高度な話題にも触れ、後半では、確率解析、数理ファイナンスとといった、最近、脚光を浴びている分野への案内もある。読み方によっては、かなり奥深い一冊ともなるだろう。 』

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オープンキャンパスの体験授業と応用連携フォーラムで話しました

2007年7月31日東北大学理学部オープンキャンパス 2007年7月31日に東北大学理学部のオープンキャンパス (大学受験を考えてくださる高校生のための説明会)の中の 体験授業として,本書のある章の背景を高校2年生向けに講義をしました.
『宮城県沖地震の起きる確率』って何? (pdfファイル約600KB)
2007年7月31日東北大学理学部オープンキャンパス体験授業案内 2007年7月31日東北大学理学部オープンキャンパス体験授業風景

2007年9月4日東北大学応用連携フォーラム第1回ワークショップ講演
2007年9月4日東北大学応用連携フォーラム第1回ワークショップ風景
2007年9月4日に東北大学応用連携フォーラム第1回ワークショップで講演しました.



講義

もちろん著者は講義で「統計と確率の基礎」を教科書に指定して 使っています.「どうやって講義するの?」と聞かれたことがありますが, 本のとおりに講義をします. 2年生半年の講義ではだいたい本の最初の半分が目安 (2007年度の講義予定表はこちら(pdfファイル1ページ)).


1年間の売れ行き

おかげさまで最初の1年に600冊くらい売れた模様です. ご声援・ご購入・教科書の採用,どうもありがとうございました!

「ランダムウォークとくりこみ群」 に比べると価格は半分未満なのに 冊数は同程度なので,出版社への貢献度としては半分未満なのは気がかり. でも, 教科書採用によらない個別購入分が総売上の約1/3あるのはすごい!

実際,学術図書さんは教科書採用分は連絡用の書式をお持ちですが, 個別購入分は余白に鉛筆書きの連絡. 手持ちのタイトルあれほどたくさんお持ちなのに, 最初から教科書以外で売れることを全く期待していないご様子 (^_^;

というのも,学術図書さんは教科書販売に特化しているので 本屋さんには配本していません. 注文かネット書店しか購入経路が無いのに, これほど個別にお買い求めいただいてたいへん嬉しく思います.

そういう次第で,たぶん学術図書さんが出版している本の中では, 教科書によらない販売が群を抜いているのではないかと, 妙なところでひそかに自慢しています. お買い求め頂いたみなさまには深く感謝 (^_^)

もっとも,出版社が個別購入には慣れていないということだから, 数え間違いの心配がなきにしもあらず….

それに,教科書としての売り上げは担当さんの腕にもかかっていると 思うけど,そちらのほうは…


著者名「服部哲弥」の「弥」の字にご注意下さい!

大阪工業大学の服部哲也先生が2006年3月に 「理工系の確率・統計入門」を学術図書から出版されました. 名前の最後の漢字が違うだけの別人(親戚でもありません), 出版社が同じ,出版時期も本の分野も近接. 知ったのは服部間違いのメールが服部哲也先生に届いて, ご挨拶をいただいた際に著作の話が出たためという全くの偶然. みなさま,本書と両方をひいきいただければたいへん幸いです.

しつこく,「服部哲弥」の「弥」の字に注意

著者名「服部哲弥」の「弥」の字にご注意下さい! と,書いても,「哲弥」と書いてくださらないかたがたが少なからず いるのです(涙) 去年は講演のたびに強調しましたが, 「またそのネタかよ」と思われていそう. それでも,年賀状やメールで間違いが毎年複数. 私信なので,せっかく連絡を下さるのに直接は言えない,と,私が黙っていると そのまま毎年.

ところで, 2007年4月17日夜に長崎市で起きた痛ましい,言論の自由の観点からも深刻な 事件は, 「服部哲弥」と悲しいかな無機的な関係があるようです. 銃撃直後の1日,いきなり服部哲弥のトップページのヒット数が それまでの平均の4倍近くに跳ね上がり,2日目以降10倍に 達しました. 上記事件の容疑者が「城尾哲弥」であることから, この検索のために一部のロボット(検索エンジン)が 私のページを探してくれた結果のように見えます.  …でも,表紙がロボットの目に触れただけで, 内容は人の目には触れなかったようで,残念至極.

「ランダムウォークとくりこみ群」 (2004-06年度の記録)に戻る.

刊行後最初の新学期

学術図書さんは教科書として売り込むビジネスモデルということで, 「統計と確率の基礎」は書店には全く無いし, ネットでも,税込2100円という安さの割には,第1作 「ランダムウォークとくりこみ群」 と同じようにぽつりぽつり買っていただいている, という状況.(さすがに半額よりさらに安いぶん, 多めに注文いただいています.ありがとうございます.)

新学期になったので,教科書としての売れ行きが分かるかと期待していますが, 今のところ学術図書さんからは音沙汰無し. 確率・統計の教科書は需要も工学部など多いと聞きますが, ここ数年で一気に供給過剰になっているから, 出版社から何も聞こえてこないと心配(というより,刊行半年間, このページに書くことが無くて困る…).


刊行1ヶ月

刊行最初の年末が近づきつつあります. 某MLのご縁で, 佐藤哲(さとう てつ)さんと 佐々木将人(ささき まさと)さんが早速注文してくださったとのこと. どうもありがとうございます!

佐藤哲さんや佐々木将人さんを始めみなさまのおかげで, 刊行1ヶ月で指定教科書以外の注文が100部に迫る勢い , という楽観(笑)

ハリーポッターや「国家の品格」とは,「本」という同じ名詞を使えないほど 違うので,部数は4-5桁違います. (精密研究以外で10進法の桁が5違う対象を並べるすごさ….) が,教科書に特化して書店に本を置かない(置く余裕が無い (^_^; ) 学術図書出版社の本が,流行作家でも何でもない著者の本なのに, 教科書指定以外で刊行1ヶ月で100部売れたとしたら奇跡的です(感涙).

みなさま,ご声援どうもありがとうございます!

お,2006年12月16日夜10時頃に本やタウンの在庫が5から4になったのを 偶然発見. ご注文,どうもありがとうございました!


ISBNが変わります

2007年1月1日付で日本の本のISBNが10桁から13桁に移行する との連絡を学術図書さんからいただきました. 先頭に 978- を付けて,最後の桁(C/D: check digit,エラー検出用数字)が 応じて変わります.「統計と確率の基礎」は今までの 4-87361-842-8 から 978-4-87361-842-5 になるとのことです.(日本国内では引き続き10桁のISBNも 通用するらしいので,買い手にとっては単なる話題の種ですが, 出版業界はきっとお忙しいことかと.)


刊行2週間−1ヶ月

第1作「ランダムウォークとくりこみ群」 の記録に よると,刊行1週間から10日くらいでweb上の書籍取り次ぎ会社のwebに載るようです. 刊行1週間後に出版社から取り次ぎへ手続きしたようで, 刊行2週間たってネット上に出始めました.

東販系の 7 and Y (旧イーエス)e-hon などで11/24に登場しました. キーワード「服部哲」(弥の字に注意)で探せます. 一緒に出てくる第1作「ランダムウォークとくりこみ群」もどうぞよろしく.

本屋さんには学術図書の販路が弱くて連絡が行かないかと覚悟していましたが, 八重洲ブックセンター は早くから登録してくださっています. ただし,ここでは キーワードで「服部」と「哲」(弥の字に注意)の間をあけてください.

(2006/11/28,29追記.)週末を挟んで東販系に遅れること4日,11/28にTRC系の bk1に,11/29に Amazonに登場.

(2006/12/02追記.) 楽天ブックスに登場. キーワードで「服部」と「哲」(弥の字に注意)の間をあけてください.

(2006/12/04追記.) ジュンク堂丸善に登場.

(2006/12/05追記.) 出版社から再確認していただいてさらに1週間, 登録漏れしていた日販系の 「本やタウン」にも登録されました.

(2006/12/10追記.) 紀伊國屋にも登場.

(2006/12/14追記.) Toppanが運営している日本書籍総目録のweb にも登録されました.


統計学の入門的教科書は恐ろしくなるほど多い.

本書巻末の参考図書に, 『統計学の入門的教科書は(新規参入の著者にとっては)恐ろしくなるほど多い』 と書きました.

「やさしさ」をアピールする本は特に急速に増えています. 全編漫画仕立てで数ページに一度数式やグラフを挟んだ自習書は 「勉強が嫌いでもこれだけは覚えて」という著者の声が聞こえる気がしますが, 肝心の数式やグラフは漫画を置いて立ち止まって考えないといけないようです. あるいは,高校の教科書の内容を本文の前半にそっくり持ってきて, 大学の教科書としては破格のやさしさサービスをしているものもあります. (高校で確率や統計を履修しなかった学生さんを意識したのかもしれませんが, 大学まで来て高校と同じ調子の教科書では,学生さんが飽きないか心配です.)

本書が目指した「やさしさ」や「おもしろさ」は, 大学2年で習う「確率・統計」や「数理統計学」の内容が, 実際にどのような場面のどのような話に関係するか,また, (専門の研究や仕事でも必要になる)進んだ内容にどう発展しうるか, という,『講義の先にあるものとの結びつき』をやさしく例示する ことにあります. 異質なものを正しく結びつけるのは時間と手間のかかる作業で, 「恐ろしくなるほど多い確率・統計の教科書」の中でもこのような意図の本は 多くないと考えて,執筆を引き受けた次第です.


正式版刊行!

本ができあがって学術図書の担当の高橋さんに届いたとの連絡を受けました. 学術図書さんのwebの中の本書のページにあった「未完」の文字も 消してもらいました. 書店流通に弱い出版社だそうで,店頭で見かけることは少ないと思います. 注文してご購入いただくことになり,お手数をおかけしますが, よろしくお願い申し上げます.

既に2006年度後期から使っていただいています. 信州大学で2006年度後期の確率・統計の講義テキストに, 九州大学では2006年度後期の学部3年のゼミテキストに, それぞれ採用を頂いています.どうもありがとうございます!


Special thanks

正式版発売前から 佐々木将人さんがwebで 取り上げてくださっていました. いつもどうもありがとうございます! 佐々木将人さんのとは第1作 「国際法からはじめよう − もう1つの法律学への序曲」(慧文社,2004年) 以来の相互リンク,のような. 佐々木さんも2冊目の計画がおありとか.今度は何だろう?(わ く わ く)

正式版発売前からというと,限定版の間違いやわかりにくさを多数指摘して くださった吉田伸生さんも早くからご自身の 数理統計学の講義のwebでノートの 「序」に引用してくださっています. 深く読み込んでくださった上に数々のご指摘, どうもありがとうございました!


正式版刊行まで

表紙が決まりましたのでwebの写真を張り替えました. 東北大学は青葉山にあり,住所も字青葉. 仙台は杜の都と自称して,大学に通じる青葉通はケヤキ並木の緑で有名, そこで新緑をイメージして若葉色で表紙を作ってもらいました. (2006年10月24日)

出版社から来た再校の奥付によると11月1日印刷11月10日発行となっています. 期待してくださっていた方々にはたいへんお待たせしましたが, 遅くともあと1ヶ月で仕上がる見込みのようです. 再校を指定より10日早く到着当日に終えて,返送しました. でも,担当者は1週間出張だそうで,その分早く発行とはなりませんでした. (2006年10月12日)

下記を書いたのが催促になったか,学会直前に校正刷が届きました. 重いのに学会の宿まで持ち運ぶ羽目に(涙). 日のあるうちは学会,夜は校正,と,大まじめに働いて, 校正を終え,出版社に返送しました. 学内版を詳しく読んでくださった方々もおられて, 正式版は学内版に比べてもさらに完成度は高まったと思います. 乞うご期待.(2006年9月23日)

一部期待して下さっている方々, 発売日が決まらなくてたいへん申し訳ありません. 原稿は春学期に出版社に渡してあり,契約書も交わしてあるのですが, 夏休みにいただけるはずの初校が著者の下にちっとも届きません. (商売は出版社の判断のほうが的確と思いますが, せっかくのお客様を逃さないのか,せっかくごく一部で(?)盛り上がっているのに タイミングを逸しないか,ちょっと心配.) いましばらくお待ち下さい.(2006年9月上旬)

hattori あと econ dot keio どっと ac と jp

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