日本語トップ> 雑記帳> 測度論入試問題>

解答例1の訂正 服部哲弥


特別の記述がない限り,以下の訂正で 「(yyyymmdd版)」 とあれば, yyyy年mm月dd日とそれ以前のバージョンに共通する訂正.

バージョンは印刷したときの1ページ目右上の「v」で始まる数字(日付).


  1. (20081015版) [14](2)

    冒頭 「 ε>0 」 → 「 0<ε<1 」 および,最初の行の後半 「 [0,2N-jε] 」 → 「 [0,2N-jε/N] 」
    ( |Ij|≦1/Nと(問題文に)条件があるため)

    (20181214高椋翼さん)

  2. (20080528版) [26](3)

    解答最後の2行(完備性の証明)の前に以下を追加  → 「 A⊂N~ と μ~(N~)=0 を満たすN~∈B~があれば,完備化されたσ加法族B~の定義から N~△B⊂N'とμ(N')=0を満たすB,N'∈Bがあって,完備化された測度μ~の定義から μ(B)=μ~(N~)=0であることにも注意すると,N=B∪N' に対して, 」
    (付随して,解答最後から2行目の) 「ならば」 → 「となる.」

    (20181015高椋翼さん)

  3. (20080217版) [18]

    「fは減少関数」 → 「fは非減少関数」

    (20080528落合啓之先生)

  4. (20050210版) [25](3)
    解答例を以下で置き換える.

    もしC1同相写像があると,閉区間 [0,1] 上に制限したとき リプシッツ連続な関数(ある正数 c が存在して,定義域上の任意の x , y に 対して |f(x)-f(y)|≦c |x-y| となる関数)になる. ハウスドルフ次元はリプシッツ連続な関数で不変なことが (ハウスドルフ次元の定義に戻って調べることで)知られているが, カントールの3進集合 C のハウスドルフ次元は log 2 / log 3 , C' のハウスドルフ次元 s は 4-s + 2-s =1 の 解,すなわち x2 + x =1 の正の解 x に対して s=-log x / log 2, なので,両者は等しくないから,C と C' はC1同相にはならない.

    (20080217 服部久美子先生)

    旧版の解答では Ii1,…,ik が I'i1,…,ik に 写ることを前提としていましたが,区間が可算個あるので添字が「ずれて」対応 してもかまわないという指摘を落合啓之先生からいただきました. この件について服部久美子先生からいただいた解答が上記です.

    (20080217 落合啓之先生)

  5. (20050210版) [21](2)
    解答例を以下で置き換える.

    x∈F が孤立点とする. 0<|y-x|<δ ならば y∈ Fc であるように δ>0がとれる. そのような y に対して δy>0が存在して
    μ((y-δy , y+δy))=0.
    (本質ではないが簡単のため,)δyは十分小さく
    (y-δy , y+δy)⊂ (x-δ,x+δ)\{x}
    となるようとっておくと,
    y∈((x-δ,x+δ)\ {x}) (y-δy , y+δy) = (x-δ,x+δ)\{x} =(x-δ,x)∪(x,x+δ).
    つまり左辺は右辺の2つの開区間の和の開被覆だから, その中の可算個で (x-δ,x+δ)\{x} を覆うことができる. 言い換えると,可算集合Aがとれて
    y∈A (y-δy , y+δy) = (x-δ,x+δ)\{x}.
    また, F の定義から μ((x-δ,x+δ))>0. したがって
    μ({x})=μ((x-δ,x+δ)) -μ( ∪y∈A (y-δy , y+δy)) > 0
    となるが,これは μ が連続であるという仮定に反するからFの点は 孤立点にはなりえない.

    (旧版をご利用の方へ.細かいミスと書き方の悪さが重なったので全面書き替え しましたが,だいじな変更は,可算個取り出すとき安易に有理数だけ残すと 被覆にならないかもしれないので「 A という集合がとれて」 という形に訂正した点です.)

    (20080217 落合啓之先生)


日本語トップ> 雑記帳> 測度論入試問題> inserted by FC2 system