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問題集3の訂正 服部哲弥


特別の記述がない限り,以下の訂正で 「(yyyymmdd版)」 とあれば, yyyy年mm月dd日とそれ以前のバージョンに共通する訂正.

バージョンは印刷したときの1ページ目右上の「v」で始まる数字(日付).


  1. (20080219版) [17](2)
    一見ルベーグ積分の問題に見えて,リーマン積分でもできる. (ルベーグ積分で解いても差し支えはないが.)
    (20080701 落合啓之先生)

  2. (20050207版) [7](2)
    問題を次のように変更する.
    「limN→∞ S(N, x)=0」  →  「limN→∞ S(N2, x)=0」
    (20080218 落合啓之先生)

    原文は limN→∞ S(N, x)=0 となっているが, これは小問(1)がヒントにならないという院試としての問題の他に, そもそも未解決問題ではないかという疑いを持っている.

    (以下,岩波数学辞典第4版が手元にある場合の説明.) 数学辞典第4版 202E(数の幾何と数論における近似/一様分布)の式(1)以降を 見ると,もし,原文どおりのことが証明できると, 辞典の記述において各 h=1,2,… に対して,小問(2)のan xを 辞典の han になるようにとることで(たとえば辞典に例の 出ている an=(nθ) ならばx=θ,an=hn ととる), 辞典の言葉で「ほとんど全てのθと 任意の速やかに増大する f(n): NN に対して, an=(f(n)θ) となる場合」はWeylの規準を証明できたことになる. 辞典の記述に「指数オーダーの増大度を持つ関数に関しては多くは知られていない」 とある状況で,f(n)θという特別な場合で,かつ,θが全ての無理数になるか までは言えないとはいえ,このような事実が知られていれば 辞典に記述があるはずと思われる.よって原文どおりの事実は未解決と考えた次第.


    (20080219)


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