授業の方法論のホームページ http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/tips/ が 名大にあります.非常に手を入れて育てた, ページのあり方自体が講義の模範となるようなすばらしいページです.
もちろん,教育に唯一の解が存在するならば太古の昔から教育論が繰り返される ことはあり得ないので,一つ方法論を書けば,必ず自分の参考になる部分と ならない部分があります.最後は各個人の見識と各クラスにおける学生諸君との 対人関係で千差万別とならねばむしろおかしいはず. そこで,私の異論反論オブジェクション.
○月×日 M様, M> 先生が挨拶に行かれるのですか? M> 教育実習というのはそういうものなのですか? 大学のカリキュラムなのに高校にご迷惑をおかけするのですから. 高校側があまりに手を焼いたら,大学側から一言挨拶がほしいでしょう,きっと. 例えば: 「うちの教育不足で馬鹿になった学生がご迷惑をおかけしますが, 将来は高校教育に貢献できる人材ですので,種々ご不満 おありかと思いますが,どうか今回はご寛容のほどおねがいします」 というような趣旨の挨拶が. もちろんこれは,一方的に迷惑を受ける高校側の気持ちとしては こう言ってほしいのだろうなという気持ちを忖度したものです. 実際はこういうことは言いません.心底願う,言わずにすんでほしい. (なお,実習が出身校の場合は,迷惑はお互い様なので少し気が楽かもしれません.) M> 私なんぞ高校で「暴れてくる」予定ですのに・・・ M君の意味の「暴れてくる」ならいいんじゃないでしょうか(たぶん). やる気に基づく失敗(?)はカリキュラムをたてた大学の責任だから,私が行こうが 行くまいがどっちみち大学に責任があるので,気にすることはありません. 気をつけてほしいこととしては,法律違反と金銭的損害. 悪いことをしてしまったら守りようがないし,貧乏だから弁償も困ります! あとは,あまり怒らせて「もう教育実習は協力しない」と言われると 後輩諸君が困るので,高校との関係を壊すに値する対立かどうか考えながら 行動して下さい. でもそのような問題が2週間くらいで起こることは,まずありません. あまり心配しすぎないように,がんばってきて下さい..
20041111付記. 1999年12月以来 「このページをごらんになった確率論の先生方,ゼミのテキストを書いてください! 使います.」 と書いていましたが, 2004年に東北大学数学教室に移ったところ, 東北大の数学では4年生のゼミは英語の本とする慣行であることが分かりました. そのため以下の文章は記録のためだけに残っています. 移った年に刊行された,せっかく書いた自分の本がゼミに使えない(涙)
ゼミでは立教大学数学時代から ずっと樋口保成先生の「パーコレーション」を使っていますが, そろそろ変えないと,芸がない,不勉強,と言われそうで困っています. なかなか条件を満たす本が見つかりません. 当てはまる本をご存じの方,ぜひ紹介してください!
学部生向きゼミテキストの体験的3条件.
確率論の教科書は立派なのがいろいろ出ているけれども, それを「横から」しかし「きちんと」眺めて, 「数学的証明のおもしろさ」が見えてくるように書かれたゼミテキストが望まれます.