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確率論 期末試験付属アンケート集計結果
∞.結果の簡単な分析.
ここに掲示したものは,
短くするために,必ずしもアンケートの回答の言葉そのものではなく,
分類・整理したものも含まれます.
分類は過去の経験に基づいて,簡単な分類を行いました.
アンケートのみかた等はこのページの下にあります.
詳しくはそちらに譲りますが,
「良いところと悪いところをそれぞれ挙げよ」という問への回答なので,
以下では必要に応じて「が良かった」「が悪かった」といった
述語を付加してあります.
1.授業に出席した諸君の集計結果
webページに添付・公開している講義録に関して
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講義録があったことが(プリントアウトできたことが)良かった,役に立った.
(10)
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定理などが見やすく載っていたので.
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ノートの写し間違いや自分の思いこみによる事実誤認を埋めるのに.
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授業ノートの不足部分を補ってくれたので.
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復習に使った.
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講義録を受講者に配布した方が良いと思う.(2)
ホームページに置くだけでは不便である.
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講義録を一部プリントアウトして事務に置いてもらえれば
(貸し出し可能ならば)入手が容易になる.
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パソコンを持っていない人と差が出てしまうのはよくない.
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授業中に講義録を引用したけど何のことか分からなかった.
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講義録というものを初めて見た.準備に手間をかけたという感じで良かった.
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講義録は講義に沿ったもので良いのだが,
普通の教科書と似た感じがするので,
市販の教科書にはできない,先生ならではのものにしてほしかった.
webページについて
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ホームページがあれば見たいときに見れる.あると便利.
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ホームページにどの問題が解かれたかをアップしてもらえると
ありがたかった.発表しようとやってきた問題が既に解かれていたので.
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ホームページがおもしろい.
webページに添付・公開し,講義中に配布もした演習問題集に関して
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演習の冊子を初めに配布したのも良かった.
これからどういったことを勉強するのか分かるし計画も立てやすい.
毎時間2,3枚配られる講義では一度休むと困るしバラバラになったり
なくしたりしていい印象ではなった.
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(問題集の)解説・解答集を(テスト前に)配布してほしい.(5)
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教科書の答では略解過ぎて理解できなかったり,
略解すらない問題のうち自分で解けない問題があったとき困るので.
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模範解答が数問だけでもほしかった.
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教科書の問題の解答を見ても理解できなかった.
3時間の半分を配分した演習に関して
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演習の時間が多かったことが良かった.(6)
-
(演習の時間をもっと減らしたほうがいい.)(4)
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演習の時間がちゃんとあったのは良いが,何か物足りなかったから,
もっと講義に時間を使ってもよかった気がする.
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演習の時間が長いのでもっと短くして,
講義で定理の証明とかを省略しないで丁寧に説明してほしかった.
-
進度がちょっと遅かった.
講義の時間をもっと(演習の時間を削って)とってもよいと思う.
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講義時間が短かったせいもあってよく分からなかった.
もう少しゆっくりやってほしかった.
(演習があったことがよかった.)(多数意見)
-
全て講義にすると,ひたすら板書をノートに写すだけになってしまうので
そうなるとつまらないし疲れるし休んでしまった場合その膨大な量を
復習するために大変な労力がいるので(演習があるのが良かった).(2)
-
演習があったおかげで多少は問題に触れることができたのでその点で自分にプラス
になった.
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演習の時間を取り入れてくれたため,
定理などに対する例などを自分で考える時間が持てて良かった.
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演習の時間をもうけたのはとても良かった.
演習をすれば復習にもなるし,
自分で解いてもそれが正解かどうか分からないときがあるので.
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講義を聴いているだけでは理解することもなかなかできない.
演習問題で自分の力では解けないが他の人の解答を見て理解することもできた
のが良かった.
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講義時間は定理やその証明に集中し,
たくさんの具体的問題が演習として出ていたことは良かった.
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演習は日によって解かれる問題の数が違うので
前半演習後半講義という形でも良かったと思う.
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特に後半,演習のときもっとウロウロしてほしかった
(横を通ったとき質問したかった).
講義の内容・構成に関して
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特に不等式や定理・命題の「気持ち」を詳しく説明したのが良かった.
多少厳密な証明を犠牲にしても(それは本に書いてある)授業では
そういう「気持ち」や例にも力を入れてもらいたいと日頃から思っているので
勉強になることが多かった.
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話の途中で出てくる「気持ち」が役に立って,
証明はともかく,話の感じはつかめた気がするところが良かった.
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講義が講義録に沿って行われたので進度がわかりやすかったことが良かった.
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分かりやすい講義だった.
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シラバスもわかりやすかった.
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内容が難しかった.(2)
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具体例や計算例を多くしてほしかった.(2)(特性関数から分布を導く方法など.)
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講義の中でもっと演習を解いてほしかった.
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1,2回復習の回を作ってはどうか.
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講義の流れが大ざっぱだった.講義中に「詳しいことは講義録に載っています」と
言ったが,講義中に内容を理解できなかった.
定理を証明するのに,定理の意味,内容すら分かっていないうちに
証明が始まり,その証明が一部略され,すぐ次の定理に入る,
という流れになると全く理解できない.
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「ここはいいですね」と飛ばしたところで,わからないことが結構あった.
ていねいな証明をしてほしかった.
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後半に行くにつれて略証が多くなってしまったので,
特に重要な定理だけでも厳密な証明を与えてほしかった.
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後半(特性関数辺りから)しんどかった.もう少し内容をうまく配分してほしい.
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訂正・間違いが多かったと思う.
特に演習問題に間違いが多かったのがつらい.
しかし,訂正はちゃんとされたし,
ホームページがあったのが良かった.
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Random walk など,より進んだ内容の入門(の入門)に
なるようなことまで講義してもらいたかった.
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(高校の時から組み合わせや確率という分野は好きではなかったが)
測度論に基づく確率論は立派な解析学であると思えるようになった.
「確率論は魂のある測度論である」というのが授業を通して
伝わったのだと思う.
授業の形態(内容・構成以外)に関して
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黒板の字がたまに読めなかった.
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黒板をもう少し整然と書いてほしい.
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字が汚い.
黒板の使い方がバラバラで,どこからどこへつながるのか分からない.
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黒板を写したノートを後で見直すとごちゃごちゃしていて
分かりにくかった.
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板書が雑だった.だんだん雑になっていった気がする.
あといからノートを見てもよく分からない.
省略記号をあまり使わないで板書してほしい.
まあこれは「確率論」以外の講義にも言えることなんだけど.
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板書を,内容をわかりやすく書いてほしい(式ばかりでなく言葉も入れて).
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遅刻してくることがない,8:45にはちゃんと教室にいるところが良かった.
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時間通り終了したことが良かった.
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20分くらい早く終わるため,食堂のラッシュに飲み込まれず,
ゆったりと行動でき,助かった.
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11:30に終わらなくてもいいと思いました.
その代わりに残りの30分で演習の時間とは別に
講義中に出てきた定理などを使った簡単な例を出して解説してほしかった.
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とても良かった.悪いところを探す方が難しいと思う.
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人柄がよく,話しやすく,丁寧に教えてもらえるので,
相談しやすくてよかった.
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明るい雰囲気があるところが良かった.
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学生に対してあまり丁寧な言葉を使わないでほしい.返事に困る.
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試験が出張中に行われ,試験直前に質問したくてもできない点が困った.
2.欠席の多かった諸君の集計結果
欠席の多かった理由
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関数論(2年次・必修)の講義に出席(特別履修)していたため.(2)
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同じ時間帯にもう一つ講義を取っていたから.
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朝起きるのがつらかった.起きられなくなった.(4)
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前期のルベーグ積分の理解に乏しかった,嫌いだった.(ルベーグ積分を
理解していないので)どうせ分からないから出なくてもいいやと思った.(3)
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講義の進度が速く,ついていくのに苦労した.
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講義録が手元にあったので行かなくてもあまり不安はなく,
自分で学習できると思った.
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半分が演習で,日頃問題を解かないので,演習の時間がつまらなかった.
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医者に通うなど病気関係の用事が続いた.
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11月から大学院進学準備セミナー(哲弥注:4年生)が始まり,
セミナーの準備をするために.
勉強方法
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教科書.(5)
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演習問題集.(5)
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講義録.(4)
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確率論の簡単な本.(3)
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講義のノートを友達に借りてコピー.(2)
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試験の二日前から
卒業研究で確率論を選択した友達(伊藤俊成君)に分からないところを教えてもらった.
公開したテスト情報からテスト問題を予想.
(2)
0.アンケートの意図について.
教員が学生の学習達成度を評価するだけでなく,
学生が教員の授業内容を評価すべきだというかけ声があります.
かけ声(に隠された意図)には賛同しませんが,
教員が学生に評価されるという意識を持って授業することも
授業の改善につながるとは思いますので,
出席点代わりに試験問題に授業評価のアンケートを出題しています.
2000年度確率論試験問題4問中問4として出題しました.
配点は明記していませんが正であることが暗示してあり,
実際の回答率(30/30)から明らかなように,
棄権が事実上選択肢から除外されています.
従って,講義にあまり出席しなかった学生の,
薄い印象に基づく回答を分離する必要があります.
このため,出席半分以下であるか否かによって問題を選択するように出題しました.
具体的には次のように出題しました.
以下のいずれか該当するほうに答えよ.
(i) 講義に半分より多く出席した諸君.
講義(教官)を「採点」せよ.即ち,
良かったと思う点と(教官が)改善すべきだと思う点を各1つ以上挙げよ.
(ii) 講義のうち半分以下しか出席しなかった諸君.
出席の少なかった理由と,試験のためにどのように勉強したかを答えよ.
(半分くらい出席の場合は (ii) を選ぶこと.
採点は回答者の実体験に基づく特徴が感じられるかどうかを基準とする.)
なお,採点においてはどちらを選んだかは影響しないようにしています.
3年生26名中(i)(ii)を選択したのはそれぞれ18,8名,
過年度生4名中ではそれぞれ1,3名でした.
これは講義時の実測と整合しています.
成績上位者は出席者に限られました
(成績上位約6名は (i) の選択者18名に含まれます).
この点は1年生の数学基礎の状況と著しい対照があります.
高学年の選択科目という理由もあると思いますが,
この科目の受講可能水準に達している学生と門前で苦労している学生の間に
最初から極めて大きな学習可能性の差があることが至る所で感じられました.
自由記述としたのは,採点方式だと比較の基準が人によって違うことが
立教大学時代の分析で分かっているからです.
(立教大学時代の分析については講義録のページの解析学1の授業評価のページ参照.
本人の期待に比べて,他の先生に比べて,前の年度に私が担当した科目に比べて,
他の設問項目に比べて,などの基準がありました.)
前任地立教大学時代以来,アンケート結果を時々張り付けることにしています.
来年度以降の受講生にとって以下の利点の可能性がある,という理由によります.
-
この講義の様子を知る参考になる.
-
評価意識の養成ができる.即ち,
授業評価という意識を持って授業に臨むことで,
より有効な評価を下せるようになる.
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