教科書は節の最初にSchwarzの不等式を長々と証明して, 節末にあっさりHoelderの不等式を証明している. 後者は前者を含んでいるので,教科書のSchwarzの証明の部分 (補助定理1,2,3を含む)は無駄だと思う.
例えば, 教科書の補助定理1は Schwarzの不等式の証明で (f,g) の有限性を保証するためだが, Holder の証明を適用すると各点で fg\le (f^2+g^2)/2 という 当たり前の式を使っている.右辺の積分が有限だから当然左辺も有限!