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「ランダムウォークとくりこみ群」共立出版,2004年8月11日刊行 服部哲弥

『本屋廻ったりとか…』  刊行最初の3年(2004-2006年度)


刊行後3年間の売れ行き

おかげさまで最初の3年間で800冊くらいは売れた模様です. ご声援・ご購入どうもありがとうございました!

本当のところ,共立出版さんもいつどれくらい売れたかを 正確に把握してはいないと思います. (もちろん,法律上のことはきちんとやっておられるに決まっていますが, リアルタイムで1件1件の取引を記録し公開する株式市場のような仕組みは, 費用対利益を考えるとあり得ないという意味です.) 1年目以外はまじめに数えたら人件費のほうが 高く付くはずで,だから, 詳細な売れ行きは企業秘密ではなくて,あらっぽく言えば丼勘定だと想像しています. (共立出版さん,間違っていたらごめんなさい!) それでも老舗の共立出版さんが赤字になるような勘定はしないと思うので, 初版1200部のうち2/3は売れたのは確実と思います. そういうわけで,「3年目も売れています」と言い切るのは難しいですが, 「指数減衰」とも言わせない状況です.

最近,研究上のもくろみがあってweb surfしていたところ, 某T大経済学部のとあるwebに 「発売からN日」の販売冊数で総販売冊数が予測できる, といった刺激的な見出しを含むプレゼンが貼ってあるのを見つけました. こういう立場から見ると, 10年かけて初版完売を目指す専門的入門書は すべからく切り捨てられる側,伝統的経済学の視野の外のようです.

「ランダムウォークとくりこみ群」は古色蒼然たる伝統学問ではなく, 次の時代を目指しましょう.内容も売れ行きも. お買い上げ下さった方々,どうもありがとうございます!

このページ上部に訂正へのリンクの他に, 本書第6章の背景とその後の進展の初等的解説のリンクも貼ってあります. 最小限で申し訳ありませんが,アフタケアもせいいっぱいがんばっております. 引き続きご声援どうぞよろしくお願い申し上げます.


2006年度末細かい追記

かき入れ時(?)なのに, 年が明けてから週末ごとに大学の点検と停電. サーバも止められてwebも見られなくなっていますが, 閉鎖しているのではありませんので, 今後ともどうぞごひいきにお願い申し上げます.

ネットの本屋で見ると,思い出したようにぽつりぽつりと買っていただいている ようです.売り上げにも入らない水準ですが,それよりも, 本書を覚えていてくださってどうもありがとうございます! (時期柄,図書費・研究費の使い道に利用していただいている場合もひょっとしたら あるのかもしれません.同シリーズ「フラクタル幾何学」ともども, 来年度(以降)も引き続き思い出していただければたいへん幸いです.)

本屋廻りの続報(2007年2月分).
その1.首都大学東京書籍部に「ランダムウォークとくりこみ群」を発見! 理学部を失い,任期制+年俸制に移行,と,都立大学からの落差ばかり目立つが, 腐っても鯛?
その2.紀伊国屋本店(新宿).建物もメインストリートに直角に建って 見つけにくいが,「ランダムウォークとくりこみ群」は棚の下の引出の中に 押し込まれて,やはり見つけにくい. みなさま,棚になくても諦めないで引出ものぞいて下さい.

『本屋廻ったりとか』のコピーの生みの親白石清さん(「生協の白石さん」とは 無関係です.お間違い無く(^_^; ), 下記,「刊行3度目の年末(2006年)も福岡に行ってきました」の項に リンクを張っておいたら,絶対見つけてくれるだろうとの期待どおり, 見つけてくださいました.さすが「絶対わかる」シリーズの白石教授. (白石先生に業務連絡:2007年3月17日現在, Profile から理学部へのリンクが切れています.それから,1カ所,助教授のままです.  → 2007年11月20日追記:教授に更新されているのを確認しました.) それにしても,いまだに直接連絡するきっかけがありません. どなたか両方の知人っていないものか….

「服部哲弥」でGoogle検索すると (弥の字に注意), 15ページ以上出てきます.少し私と無関係な同姓同名同漢字のかたがおいでですが, 大半は私です.(嫌われてないらしい,よかった.)でも,実は, かなりのリンクは私の本への本屋さんや図書館さんのリンク(早い話が水ぶくれ). だから, 私の情報を得るのはかえって難しいかもしれません.
(200805追記.) 2007年頃から本のリンクが消え始めて,水ぶくれは少なくなりました. 私以外の「服部哲弥」さんも検索の初めのほうに見えるようになりました. 「服部哲弥」の検索結果は相変わらず多くが私ですが, セミナー講演や講義などそれぞれ私の個別の活動結果なのでご理解ください. (むしろ,活動の割にはリンクが増えない実感. やはり,リンクを張る行為が特殊化してきているか? リンクに頼るGoogle page rankは厳しいのでは,と前に感じましたが, 先行きどうでしょう.) ところで思い立って,「服部先生 東北大学」で検索してみたところ, 私のトップページこそ検索結果先頭に出ましたが,それ以外の膨大な結果はほとんど 私以外の「服部先生」.やっぱり著名な(私ではない)服部先生って多いなあ. ここまできたら,せっかくだからと思ってもう一つやってみたところ, 予想通り,「服部教授 東北大学」に至っては, 私に関するものは一つもヒットしませんでした!!!! Googleは私を教授とは思っていない…. (知られると雑用ばかり増えて研究のじゃまだから, 知られないほうが良いけど.)

Web 2.0時代というけれども, 情報の検索・蓄積に対象分野の専門家を介在させない方式には弱点もあるようです. (まれに,検索エンジンの性質をちゃっかり利用して,「服部哲弥」と関係ないのに 検索結果に出てくるページすらあるようです.)


2007年正月の横浜駅周辺の本屋

横浜駅東口そごう7階にある紀伊國屋書店横浜店は刊行後一貫して 「ランダムウォークとくりこみ群」を置いて下さっています. どうもありがとうございます!

横浜駅周辺で専門書を置くほどの大型書店は長くそごうの紀伊國屋の他には有隣堂が あるだけでした(下のほうの「刊行1周年 (^_^),各地の本屋」の項参照)が, 2006年秋にオープンした横浜駅3軒目の大型書店「あおい書店」が加わりました.

「あおい書店が横浜西口に大型書店−900坪に55万冊」 ( ヨコハマ経済新聞
 あおい書店(愛知県名古屋市)は10月21日、 ダイエー横浜店(横浜市西区南幸2)新館4〜6階に大型書店「あおい書店 横浜店」 (TEL 045-349-8377)をオープンした。
 同店の売り場面積は900坪、在庫量は55万冊で、規模は横浜最大級。
 …
 大型書店が競合する横浜西口地区への出店について同社担当者は 「横浜市の人口比から言えば、まだまだ書店の数は多くない」と話し、 「来店客が欲しい本をゆっくり探せるような店作り」を目指しているという。
 …
営業時間は10時〜23時。(2006-10-27)

横浜駅西口あおい書店と東口そごう紀伊國屋書店 地図
あおい書店は横浜駅から約500m,駅西口から地上に出て左手高島屋の奥のほう.

行き方1. 高島屋の向こう(北側),シェラトンとの間の広い道沿いに進んで 道が運河から分かれて左手にそれてすぐの交差点左手.簡単だが殺風景.

行き方2. 高島屋の手前(南側),駅ビル(CIAL, JOINUS)との間の屋内通路 を進んで相鉄線の少し手前で斜め右にそれ,外に出てまっすぐ進む. (上の地図中程の緑のをクリックすると ダイエー方向に向かって撮った写真が別の窓で開きます.) 初めてだとわかりにくい道だが繁華街らしい雰囲気. ダイエー本館の奥の入口から通路を通ってあおい書店のある新館に行ける. (上の地図左下の緑のをクリックすると ダイエー入口の写真が別の窓で開きます.)

理学・数学の棚に「ランダムウォークとくりこみ群」が 共立出版のシリーズ「新しい解析学の流れ」の1冊として ありました.


ここでCMタイム

「ランダムウォークとくりこみ群」の属する共立出版のシリーズ
「新しい解析学の流れ」にフラクタルの確率論に関する
有名な教科書の翻訳が加わりました.

K. J. Falconer著, 服部久美子,村井浄信共訳,
「フラクタル幾何学」  (原書名「Fractal geometry」第2版)
共立出版,2006年12月刊行,A5版,5,200円+税,
ISBN 9784320018013

Falconerのフラクタル幾何学3部作の中でいちばん読みやすくていねいに書かれた 教科書です.翻訳も英語の堪能なフラクタルのプロが吟味しており, 下請け等は用いていませんので安心です.


(なお,ファルコナーと読むのが正しいですが, 一部webの本屋で誤ってフォークナーとして登録されているようです. 検索・ご注文の際はご注意下さい.訳者名で検索・ご注文いただければ 確実のようです.)






「ランダムウォークとくりこみ群」服部哲弥著と「フラクタル幾何学」K.Falconer著,服部久美子・村井浄信共訳

刊行3度目の年末(2006年)も福岡に行ってきました

秋田経済法科大学が2007年度から名称をノースアジア大学に 変更するというweb新聞記事(2006年12月12日23時48分配信 読売新聞 『秋田経法大改め「ノースアジア大」に、来年度から』)を見て 秋田経法大においでの渡部勇先生(素粒子理論・気象予報士)に メールを出したところ,秋田駅前の書店で「ランダムウォークとくりこみ群」を 発見,との情報をいただきました.どうもありがとうございます!

素粒子理論で思い出しました. 白石清さん(山口大学)が私の名前を引用してくださっています.

本屋廻ったりとか,服部哲弥氏ほどにはがんばりません。

とのこと.白石先生,売れ行き好調のようで,うらやましい. 独立にリンクを発見しあっただけの関係で, メールを含めて一度も接触の機会の無いあいだがらのようです. 共通の知人を通した情報すら,私のほうにはありません. (ちなみに,がんばっているわけではなく,ついでに見て回っているだけです!)

白石清さんのまねをしてNACSIS Webcatで 全国大学図書館所蔵情報を調べたところ, 2006年12月現在 127の図書館で「ランダムウォークとくりこみ群」を 入れていただいているようです. みなさま,どうもありがとうございます!

12月下旬,去年末に続いて2年連続で福岡に. 今度は集中講義ではなく,「大シンポ」と俗称されてきた 毎年恒例の確率論の大きな研究会に出席のため. 私が知っているだけでも 「マルコフ過程とその周辺」→「確率過程とその周辺」→「確率論シンポジウム」 と名前を変えながら続いています. 場所が毎年変わるおかげで 去年し損ねた「福岡の大きな本屋めぐり」ができたのは幸運でした.

福岡市天神駅 丸善,紀伊國屋,ジュンク堂 地図

出版文化危機と言われる中, ここは中心地地下鉄天神駅付近に丸善(福岡ビル2F),紀伊國屋(天神コア6F), ジュンク堂(メディアモール天神1-4F)が互いに隣のビル,と,大混戦. いちばん大きいジュンク堂に「ランダムウォークとくりこみ群」を発見. 同じ「新しい解析学の流れ」のシリーズの熊谷隆さんの「確率論」と 並んでいるのはいいけど,「Excel」の棚.なぜ?

天神といえば,ジュンク堂の周辺に大型のアメリカ西海岸系喫茶店が乱立, しかも歩道にオープンテラス風の展開をして,パリやウィーンの雰囲気を 作っています.真冬の夜7時に若い人がずいぶん座っています. さすが南国.東北地方との活力の差は人口だけではなく ゆっくり外に出ている人の多さにもよるのか,と感じ入りました.


刊行3年目(2006年)秋,三宅正武先生還暦記念集会のため金沢に

名古屋大学大学院多元数理科学研究科在籍時,特にその後半, 本書執筆当時の苦しかった頃, お世話になった名大数学の顔のお一人,三宅先生の還暦記念研究集会が, 2006年10月,名古屋から遠く離れた金沢で行われました.

同時期に同じく多元で出会い,同時期に出られ金沢大学に移られた宮川鉄朗先生に 教わった大きい本屋2軒に,研究集会開催までの空いた時間を利用して, 行ったところ,なんと!大学から遠く離れた町中の本屋にも関わらず2軒とも 「ランダムウォークとくりこみ群」が置いてありました! 2軒とも金沢駅からやや離れた繁華街の香林坊交差点の近く. 1軒は香林坊交差点から市役所前の広い道ではなくその下の曲がった小道 (昔の小さい外堀沿い)を市役所裏のほうに進んでまもなくのところ, うつのみや書店柿木畠本店.3階専門書の棚38数学のところにあります. もう1軒は香林坊交差点にそびえる109の地下1階Books Nakadaの, (数学ではなくその隣の)物理の棚の個体物理の段の付近にありました.

金沢の繁華街は駅前ではなく香林坊.金沢の本屋も駅前ではなく香林坊.


刊行3年目(2006年)春,初めて自分の大学で講義しました

今年度は初めて自分の本を教科書にして自分の大学で講義. 4年大学院向け,ややレベルの高い講義なのに当初は20-30名ほど出席してくれ ました(受講登録は36名(4年 8,M 26,D 2)). でも,生協理薬店に置いてある「ランダムウォークとくりこみ群」は 山積みのまま.たぶん私が生協さんに書いた見込み部数よりたくさん置いて くれている.お気持ちはありがたいが…. 受講生のみなさま,財政的に厳しければしかたがないけど, 講義ではごく一部しか伝えられないので,余裕があれば本も買ってください!

資料室にもっと置いてくれと頼んだら図書委員と相談の上, 「置く場所がない,洋書より安いから学生さんに買ってもらえ」とのお返事. 著者にとってはありがたいが…. 受講生のみなさま,そういうわけで資料室の「ランダムウォークとくりこみ群」は 独占しないように.長期間借りたい人はぜひ買ってください,というのが 図書委員と資料室のご意向です (^_^;

(20060719追記) 「ランダムウォークとくりこみ群」の講義を終えました. 前半のランダムウォークの基礎知識の間は20名以上を数えた受講生も, 後半のくりこみ群になるとぐっと減りましたが,それでも 15名でほぼ安定 (最終回のみ12名). レポートを出してくれたのは26名(4年 4,M 21,D 1). 大学院の講義としては大成功と思います. レポートを出してくださった諸君,特に,最後まで聞いてくださった皆様, どうもありがとうございました!  … それにしても,身近なはずの確率論ゼミの諸君の出席率が悪い気がする. みんなちゃっかりレポートは出しているのに… (^_^;


刊行後2年間の売れ行き

おかげさまで最初の1年に600冊くらい,2年目には100冊くらい売れた模様です. ご声援・ご購入どうもありがとうございました! またしても,全くの想像ですが,2年目も堅調に売れている,というよりは, 1年目に売れた報告が2年目にやっと来ている分も多いのでしょう. 2年目の売り上げは急速に落ちていると覚悟したほうが良さそう (^_^; 最初に刷っていただいたうち過半数は売れたので, 「めでたさも中くらい過ぎ」と喜びたく思います. 引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます.

そういえば昨日解析月曜セミナーにおいでになった新井仁之先生が本を5冊 書かれているとか.どなたかが「印税で食っていけるか」と議論していましたが, 新井先生も数学書なので,たぶん無理です(全くの想像です). 私の2年目の数字は,数学会年会費を払ったらそれでおしまい. 新書版で万単位でヒットしている先生方とは 住んでいる世界が違います.別のどなたかが「『普通の人が喜ぶ嘘』を書けることが (印税で収入を得るには)必要」と,うまい表現をしていましたが, 数学者は嘘のつける人は少数派ではないかと…(全くの想像です).

3月末,日本数学会に参加するために中央大学に行ってきました. 水道橋からだと後楽園ドームの横を90度分通ることになります. 見なかったけどWBCウィニングボール(?)が展示してある博物館とか. さすが都会というか,私がずれているだけなのか, 大学の横が遊園地というのも驚きます. (私はと言えば,遊ぶこともなく 統計数学分科会の2日目午前の座長のお仕事をさせていただきました.) 小さな生協店舗のその片隅の書籍コーナーでは期待できないと思っていたら, 「確率的Loewner方程式勉強会」を開いてくださった香取先生に, 「置いてある」と指摘されて急遽探索. 「ランダムウォークとくりこみ群」が置いてありました! コーナーのサイズと時代の趨勢からは 想像できないほど数学と物理が充実.さすがに東京の底力はすごい. 中央大学あなどるべからず,などと書くと,ますます東京一極集中に手を貸しそうで 恐ろしいけれども,正直なところ,京都の地盤沈下を感じた後では, 「東京の余裕」を意識せざるを得ません.


刊行2度目の年末(2005年),集中講義のため福岡に行ってきました

11月末,急速に寒くなった仙台を避けて1週間だけ保養に行った九州大学では, 福岡で台風や大雨の心配もなく仙台で雪のため飛行機が止まる心配もなく, 気象予報士なら当然という絶妙の期間設定でしたが,大学の隣の宿舎にいたため 繁華街に出かけて本屋を偵察する機会もなく,歓待という嬉しい悲鳴で 生協書籍すら確認する暇がありませんでした. 集中講義も既に「ランダムウォークとくりこみ群」をお持ちのスタッフが中心の 集まりで,本の売り込みには効果がなかったかも.残念! 集中講義の内容は集中講義のページを参照下さい.

12月,師走というだけあって研究会出張の月.微分方程式の定例の国内いちばん 大きな研究会に顔を出すべく東京に出張. 東大駒場生協2階書籍部に「ランダムウォークとくりこみ群」発見! 生協書籍の充実に比べると渋谷の本屋の衰退著しいこと. 文教堂と紀伊國屋は理系の書物がほとんど無し. 大盛堂はセンター街入口に事務所だけみたいな店があるのみ. 旭屋は見つからず,三省堂はビルごと消滅して更地にクレーン車.

微分方程式の研究会に続いて,確率論の定例の国内いちばん大きな研究会に 出席すべく京都に出張. 京都大学の京大生協書籍部は, (時計台の西側の)百万遍から南に向かう大通りの, 道の西側にある生協ルネの1階. ここでも「ランダムウォークとくりこみ群」発見! 生協書籍の充実に比べると京都の町中の本屋って …  理系専門書の置いてあるような本屋は町のどこにあるのだろう?


刊行1周年 (^_^),各地の本屋

せっかく出張で各地に出かけても余裕が無くて本屋を巡る時間がなかなか とれません.もっと暇な職は無いものか(ただしいくら閑職でも肩たたきの ストレスは不要です).閑話休題.

5月末に神戸に集中講義のため出張(一つ下の項目参照). ジュンク堂三宮店と神戸大学生協(馬場の北) に「ランダムウォークとくりこみ群」を発見.

6月末に金沢で開かれた確率論と数論の国際研究集会(P&NT05)に出張. 貼ってもらったポスターをはがしてきました(ポスターセッション発表を しました,という意味です). 駅と繁華街の間に大きな新しい本屋ができていましたが,立ち寄る時間が無く, 「ランダムウォークとくりこみ群」があるかどうか不明のまま(金沢在住の方, 発見されたらご一報を!).残念.
2006年3月追記. 日本数学会出席のため中央大学のある後楽園に出張しました. 数学会はみなさんおいでのようで,予定はなくてもいろんな人に会います. 金沢大学の宮川先生が「金沢で本を見た」と教えてくださいました!! 香林坊の近く,金沢市役所裏のうつのみや本店が老舗で,専門書はそちらのほうが 充実しているとのこと.今度探しに行かねば. あと,香林坊109にも本屋が復活したとのことで, 探すとすればその2軒のようです.
2006年10月追記. ありました.金沢に.教わった2軒とも(2006年秋の項参照).

出張の帰りに名古屋を通った際に電車の接続の都合でできた時間を 利用して, 駅ビル12階の三省堂に「ランダムウォークとくりこみ群」を発見. 1冊が棚に,もう1冊しまってあるらしい. 東海地方の皆様,今後ともごひいきによろしくお願いします!

8月初めに札幌で開かれた小さいけど活発な研究集会に出張. 札幌駅の西隣に紀伊國屋書店札幌本店が新しくできていました. (下の方,2004年の札幌の項目に,紀伊國屋書店がテレビ塔のところにある と書きましたが,引き払っていました.) 1階は壁際に天井まで雑誌が並び,広い間取りには文庫本等, 売れ筋商品が広々と配置してあります. 専門書は2階. 1階の検索機を利用して,2階壁際棚番号2C-2006に「ランダムウォークとくりこみ群」 を発見.シリーズまとめて置いてありました.最上段,天井すぐ近くの棚ですが, 気をつけて取ってください. ちなみに駅の東,駅ビルの5階の旭屋書店札幌店は引き続き健在で, 棚番号E3202に「ランダムウォークとくりこみ群」を置いてもらっています. 北海道の皆様,今後ともごひいきによろしくお願いします!

紀伊國屋のついでというわけではありませんが, 横浜駅東口そごう7階にある紀伊國屋書店横浜店にも 棚番号H03-08に「ランダムウォークとくりこみ群」があります. 横浜のついでに, 横浜駅西口トーヨー地下街有隣堂トーヨー店(駅西口ダイヤモンド地下街の 右手奥の有隣堂からさらに駅から離れる方向にやや進んだところ)にも 棚番号51に「ランダムウォークとくりこみ群」があります. 検索機にあって棚に見あたらない場合は棚の下の引き出しに入っています. (取り出して買うのを保留された場合は棚に置いていただければ幸いです...) 横浜の皆様,今後ともごひいきによろしくお願いします!

9月に日本数学会が岡山大学で開かれました. 理学部のある津島キャンパスの大学生協(マスカットユニオン)にも 「ランダムウォークとくりこみ群」を確認. 岡山大学の皆様,どうもありがとうございます! ちなみに, 岡山市の中心は岡山駅の東,お堀跡と覚しき西川付近から岡山後楽園や県庁のある旭川 付近までの路面電車軌道界隈のようですが,県庁所在地にしては盛り上がりに欠ける 印象がぬぐえず,中心部で一番大きそうな本屋紀伊國屋にも残念ながら 「ランダムウォークとくりこみ群」は見つかりませんでした. 本屋自体はけっこう大きいのに,残念!

各地の大きい本屋さんに現物を確かめている間に 無事刊行1周年を過ぎました. おかげさまで1年間で600冊くらいは売れた模様です. ご声援・ご購入どうもありがとうございました! 全くの想像ですが,共立出版から外注したであろう仕事(印刷・製本,図の清書) に見合う売り上げに近づいているだろう,と少しほっとしています. (私の本だけで不渡り手形が出ることはありえませんが, 売り上げが外注分にすら届かないようでは私のわがままの度が過ぎるというもの.) でも,関わってくださった社員の方々の給料分まで出て出版社の前で 顔を上げられるようになるのは第一刷完売くらいかな,と概算しています. 引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます.


刊行2年目(2005年),集中講義のため神戸に行ってきました

2005年5月23-27日の神戸大学数学教室の集中講義 (+5月26日の可積分系セミナー兼談話会)に呼んでいただいて,行ってきました. 学而荘なる神戸大の宿舎がJR六甲道駅東やや南徒歩5分のところにあって, 紹介・手配してもらいました.タオルとシャンプーがないことを除けば便利・快適. デフォルトで朝食(古典的日本の宿の和朝食)がついていました.

集中講義は 初日学部約20名,大学院約10名,合計約30名,と大盛況. 2日目以降も約20名を維持し,福山先生も全日出席して下さいました. 皆様,興味を持って頂いてどうもありがとうございました!! 集中講義の内容は集中講義のページを参照下さい.

神戸で「ランダムウォークとくりこみ群」を探す: ジュンク堂三宮店(三宮の駅すぐ南西のアーケード街を駅からやや西に進み, 赤い鳥居が目印の生田神社からの参道との交差点付近)に1冊発見! ちなみに,この交差点には神戸大地震の小さなブロンズ碑(いくつかある一つらしい) がさりげなく建っていて,若い頃に住んでいた私としては胸に迫るものがあります. 残念ながら,ジュンク堂三宮駅前店(駅すぐ南東のダイエー7F) には並べてありませんでした.

神戸大学では,工学部(理学部の東隣)の北東方向(経営学部の方向)にある馬場の すぐ北,学生会館の1Fに理工書のある書籍部(09:30-19:00).1冊発見!


刊行年末(2004年10-12月),順調に推移しています

各大学図書館に入れて頂いています.どうもありがとうございます! 直接のリンクが見つかったものだけでもずいぶん増えました. 東北大学 九州大学 東京大学 慶應義塾大学 一橋大学 早稲田大学 福岡大学 立命館大学 京都大学 名古屋大学 大阪大学 北海道大学 広島大学 信州大学 中央大学 立教大学 学習院大学 山形大学 岡山理科大学 東邦大学 龍谷大学 神戸大学 , など,各大学図書館で入れて頂いております. (直接リンクのない大学でも 金沢大学 宇都宮大学 , など,蔵書検索で著者名を服部哲弥として検索すれば入れて頂いていることが 分かる大学もあります.) どうもありがとうございます.

各地公立図書館にも入れて頂いています. 直接のリンクが偶然見つかったものだけでもずいぶん増えました: 大阪府立図書館では こちらが目録千葉市図書館では こちら三重県立図書館では こちら 福岡市総合図書館では こちら 鳥取県立図書館 ではこちら 神奈川県立書館 ではこちら 横浜市立図書館 ではこちら 東京都立図書館 ではこちら 東京都荒川区立図書館 ではこちら 愛知県図書館 ではこちら 愛知県田原市中央図書館 ではこちら 滋賀県立図書館 ではこちら 大阪市立図書館 ではこちら です. 直接リンクの無いところも 国立国会図書館 名古屋市図書館 長野県立図書館 , など,蔵書検索で著者名を服部哲弥として検索すれば入れて頂いていることが 分かるところもあります. どうもありがとうございます.


ここでCMタイム

といっても,広告料その他の利益供与はありません (^_^)

佐々木将人さんが,このたび,法律学の本を出版されました.
「国際法からはじめよう …… もう1つの法律学への序曲」 慧文社,
2004年11月15日刊行,2000円+税. 詳しくはこちら私も買いました.
関心ある方のために,某MLに私が書いた宣伝用仮想対話から抜粋しておきます.
Q.法律のノウハウ本なの?

A.全然違います.TVで流行っている「この訴訟,勝てる見込みは?」といった
ノウハウを本にしたものではありません.「法律とは何か」という理論の入門書です.

数学では最初においた定義や公理は破らないし,
自然法則は(適用限界内で実験誤差を除いて)必ず成り立つから自然法則ですが,
法律は破る人がいるから条文に書いてあります.
破られるからルールに書く − 理系の人間が必ずしも慣れていない法律という
ルールのありかたがあることに気づかされます.

Q.国際法なんて法律の典型からほど遠いのでは?

A.はい,いい質問です.これがこの本の特徴です.
最近,国際社会は力の論理だけの無法地帯の面ばかりテレビで強調されている
ように見えて,国際法なんてあるのだろうか,と疑問を持ちやすいですが,
思い出すと(生まれる前ですが (^_^;),国際連盟ができたのは20世紀になってから
のこと,つまり,全地球をカバーする規模で国際法というカテゴリーが意識される
のは人類史の中で最近の話でしょう.国際法の現在は「法体系が成立する歴史」を
リアルタイムで見せてくれているのかもしれません.そういうことを意識しつつ
本に戻るとさらに意欲がわくかもしれません.

国内法だと確立してしまって金科玉条のものに見えるので,ついつい関心はノウハウ
に走りがちですが,法律という概念,特に「守られないのに規則と呼べるの?」と
いった,自然法則から遠い部分を学ぶにはこれほど生き生きした現場はない,
と言えるのではないでしょうか.
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札幌観光と大きな本屋の関係(?)

日本数学会2004年秋季分科会(北海道大学)書籍展示コーナー

2004年9月19日から22日まで北海道大学で行われた日本数学会に出張してきました. 会場内の出版社書籍展示室の共立出版のコーナーに 「ランダムウォークとくりこみ群」を置いて頂きました!

2004年夏の台風により倒木した北海道大学のポプラ

この年の夏,強い台風が猛暑で海水温が高いところを通ったために衰えないまま 北大を直撃.熱帯の強風を知らなかった北海道の大木たちがダウン. 有名なポプラ並木も通行止めで,ガードマンが見張っていましたが, そこへ行くまでもなく,構内中被害は歴然.やっと片づいてきたところでした.


北大をJR札幌駅のすぐ北の観光スポットとすると, JR札幌駅の南の観光スポットは,時計台とテレビ塔でしょうか. JR札幌駅から出発してこの2つを目指すなら, 西3丁目通(JR駅中央コンコース真正面の駅大通の一つ東の通り) を南下するのが便利. 駅ビルの5階の旭屋はこの西3丁目通の真正面です. 駅ビルの壁には旭屋の表示があります.南から見て中央より右手. 旭屋には「ランダムウォークとくりこみ群」が1冊ありました. ちなみに,表示の隣の灯りの線は温度計. 目盛りが40までないところがさすが北海道. (東京だったら40までないと心許ない.おっと,それは北海道がさすがではなくて, 東京が異常なのか?)

札幌駅ビル 札幌駅ビル温度計 札幌駅ビル旭屋書店看板
札幌テレビ塔隣に当時あった紀伊國屋書店

旭屋の真正面にある西3丁目通をしばらく南に行くと,時計台. さらに1ブロック南に進むと東(左手)にテレビ塔が見えて,その南向かいには 紀伊國屋の看板. 紀伊國屋2階には「ランダムウォークとくりこみ群」が1冊.


それにしても,観光コースの両端に大きな本屋があるのは奇妙と言えば奇妙. きっと,もっと正しい立地理由があるのでしょう.

(20050806追記.)上述のように2004年9月に紀伊國屋の立地が奇妙だと 指摘しましたが,案の定,1年後に来てみたら閉鎖して引き払っていました. そして,JR札幌駅の西隣に大きな敷地で2階まである紀伊國屋ができていました. (このページの上のほう,2005年の「各地の本屋」の項を参照.) 2005年春に移転したばかり,という印象でした.


刊行2ヶ月目,おかげさまで順調です



おかげさまで刊行月(2004年8月)を乗り切りました


1週間目から10日目まで

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