日本語トップ> 講義>

ベクトル解析 服部哲弥


2007年度
  1. 科目: 解析学序論B(数理学科2年前期) 初等ベクトル解析
  2. 日時: 火曜2限(10:30-12:00)
  3. 場所: 川内キャンパス C204
  4. 教科書: 下に貼ってある講義ノートと演習問題集に基づいて講義する.
  5. 成績評価: 試験(6/05 および 7/10)による.
    • 中間試験6月05日: 講義ノートと演習問題集§1
      • 5月24日(木)4限(14:40-) 数学棟2階202で中間試験期日前試験
    • 期末試験7月10日: §2について,講義,講義ノートと演習問題集.
  6. TA: 佐藤 翔大 君(理学・数学専攻・D2)

  7. 目的と概要:  多変数関数の積分は変数の数が増えるほど難しくなるが, 被積分関数が特別な性質を持つ場合に簡単になることがある. 例えば,複素関数論では正則関数は複素線積分が経路によらないという 著しい特徴があることを習う.多変数実関数の線積分でも, 被積分関数が勾配ベクトル場ならば経路によらない. この講義ではこのような「積分が簡単になる」多変数実関数のうち, 特に,2, 3次元ユークリッド空間上の関数(スカラー場やベクトル場)の微積分学 について,曲線・曲面上の微積分学への橋渡しを意識して講義する.
  8. 到達目標: 2, 3次元ユークリッド空間において以下のことを達成する:
    • 関数が表す曲線や曲面,スカラー場,ベクトル場,などの語句の意味が分かる.
    • 線積分,面積分,grad, rot, div の定義が分かり,簡単な具体例について 計算ができる.
    • グリーンの定理,ガウスの定理,ストークスの定理を用いた議論に慣れる.
  9. 内容・方法: 以下を講義する:
    • 多変数関数の微積分
    • 平面上のベクトル解析(ベクトル場,線積分,grad とポテンシャル, rot とグリーンの定理,div とガウスの定理,座標変換)
    • 空間上のベクトル解析(空間における grad, div, rot,曲面と面積分, ガウスの定理,グリーンの定理,ストークスの定理)
  10. その他: 1年で習う内容のうち以下を特に用いる: リーマン積分(1変数,多変数),多変数関数の微分(偏微分,テーラーの定理), 関数列の収束(各点収束,一様収束),線型代数(線型空間,行列のrank).
    講義中を含めて質問は随時歓迎する.メールも可.

講義録の補足と訂正  (Last update 2007/07/02)


2001年度の記録
日本語トップ> 講義> inserted by FC2 system